排卵後の妊娠検査薬

早くてもDPO+11から。結果がもっとも意味をもちやすいのは生理予定日以降です。検査をする日の計算方法と、陰性のときの考え方を紹介します。

排卵後の妊娠検査は、尿を使う場合、早くても排卵後11日目(DPO+11)ごろからで、感度の高い早期妊娠検査薬に限られます。どの検査でも、結果がもっとも意味をもちやすいのは、生理予定日に行う検査です。ここでは、検査をする日の計算方法と、それより前の陰性が意味することを説明します。

要点まとめ

排卵後の着床
DPO+6〜12
早期検査薬は最短で
約DPO+11
標準的な検査薬は
生理予定日以降
生理は平均で
DPO+12

妊娠検査薬はいつから?

排卵後、妊娠検査をいつ行うのがよいかは、検査薬によって異なります。感度の高い早期妊娠検査薬は、排卵後11日目(DPO+11)ごろから結果が出ることがありますが、全員とは限りません。標準的な検査薬は、生理予定日以降の検査が、もっとも意味のある結果につながりやすくなります。DPO+は排卵後の日数を表し、DPO+11は排卵後11日目のことです(英語では11 DPO、days past ovulation)。

理由は、ホルモンのhCGです。hCGは、受精卵が子宮内膜に着床してはじめてつくられます。着床は多くの女性で、DPO+6〜12に起こります。約10人中8人では、DPO+8〜10です。その後、尿検査で反応が出るところまでhCGが増えるのを待たなければなりません。血液中では排卵後8日目(DPO+8)ごろから測定できますが、尿ではもっとあとになります。血液検査が必要かどうか、いつ受けるかは、産婦人科で相談してください。

早期検査薬は、標準的な検査薬より少ないhCGにも反応します。初期のhCGは、およそ2日で2倍に増えます。そのため、たった2日の違いでも結果が大きく変わることがあります。

検査日の計算方法

排卵日から数えます。排卵日がDPO+0です。例:排卵検査薬が3日に陽性になったとします。排卵は計算上4日で、これがDPO+0です。すると15日がDPO+11で、早期検査薬を使える最初の日になります。検査をした日から数えると、すべてが1日ずれます。アプリによってはDPO+の始まりが違うことがあります。迷うときは、生理予定日を基準にしてください。

標準的な検査薬で検査日を決めるには、黄体期(排卵から生理までの日数)を知っておく必要があります。生理は平均で排卵の約12日後に来ますが、人によって7〜17日の幅があります。ご自身の黄体期がわかっているなら、その日数を使ってください。わからなければ、DPO+12〜14は目安にすぎません。上の例なら16日〜18日です。DPO+14が、すべての人の生理予定日とは限りません。

排卵後の日ごとの目安

この一覧は、幅をもたせた計算であり、個人への判定ではありません。周期は毎回違い、排卵日そのものが推定であることも多いからです。

  • DPO+6〜DPO+10:着床が始まるか、進んでいる時期です。尿検査にはまだ早く、多くは陰性です。
  • DPO+11:感度の高い早期検査薬なら陽性になることがありますが、ならないこともあります。
  • DPO+12:標準的な検査薬は、まだ陰性のことが多い時期です。黄体期が短い人は、この頃に生理が来ます。
  • DPO+13から生理予定日まで:陽性になる可能性は、日ごとに高まります。
  • 生理予定日:この日の検査が、もっとも意味のある結果につながりやすい日です。生理が来なければ、陰性だった検査を2〜3日後にもう一度行います。
  • 生理予定日の1週間後:妊娠が続いた約100人中97人で、hCGが検出できます。

以前の検査室での比較では、6種類の市販検査薬について、生理が遅れ始める日に陽性になったのは妊娠の100人中54〜97人でした。この幅は、検査薬によって感度がこれだけ違うことを示しています。現在の検査薬では、結果が異なる場合があります。

感度のとても高い検査薬でも、妊娠が続いた約10人に1人では、生理が遅れ始める最初の日にはまだhCGが検出できませんでした。着床がまだだったためです。これは、排卵の約14日後に生理が予定されている場合の数字です。DPO+12など、もっと早く生理が来る場合は、割合が大きくなります。生理予定日の陰性は、そのため最終的な結果ではありません。とくに生理が来ないときは、2〜3日後にもう一度検査してください。

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陰性でも妊娠していることはある

はい、あります。検査でわかるのは、検査をした時点で尿中に十分なhCGがあるかどうかだけです。検査が早すぎた場合や、受精卵の着床が遅かった場合は、hCGも遅れて増えます。DPO+11やDPO+12のように、着床がその幅の上限にあたることもあり、その場合は検査が陽性になる日が遅くなるだけです。

生理予定日より前の陰性は、そのため判断の材料にはなりにくいものです。意味するのは「今はまだ検出できない」ということです。この周期は妊娠しなかった、という意味の場合もありますが、それがわかるのは生理予定日を過ぎてからです。検査する日をあらかじめ決めておく人が多いのも、そのためです。何度もがっかりするのを避けるのに役立つことがあります。

早期検査薬と標準的な検査薬

検出できる下限の低い検査薬を、早期検査薬と呼びます。hCGを少し早く検出します。ただし、DPO+8やDPO+9で何か出るという意味ではありません。早期検査薬でも、着床が起こり、尿中のhCGが増えている必要があります。

日本で市販されている妊娠検査薬は、添付文書で、一般的な検査薬は生理予定日の約1週間後から、早期妊娠検査薬は生理予定日から使うとされています。使用時期より前に行う検査は「フライング検査」と呼ばれます。海外の製品には、生理予定日の何日も前から使えると書かれたものもあります。これは検査室での試験にもとづくメーカーの表示です。多くの女性では、着床がDPO+8〜10ごろになってからです。上に書いた日数で計算し、検査の手順は、お使いの検査薬の添付文書に従ってください。

早期検査薬は早く結果が出ることがありますが、その場合の陰性はあまり確かではありません。急がないのであれば、標準的な検査薬で十分です。その場合は、添付文書にある使用時期を守ってください。

デジタル式の検査薬は、結果を文字や記号で表示します。「1〜2」「2〜3」「3+」のように週数を表示するものもあります。これは、hCGの量から、受精後に何週間たったかを推定したものです。妊娠週数は最後の生理の初日から数えるので、これより約2週間大きい数字になります。排卵日を探すための排卵検査薬は、妊娠検査薬ではありません。検出するホルモンが違います。

検査日が、結果の重みを決めます。

正しい検査のしかた

お使いの検査薬の添付文書に従ってください。尿に浸す時間や、結果を待つ時間は、製品によって異なります。

  • 早い時期に検査するなら、起きて最初の尿が役立ちます。濃く、hCGがより多く含まれます。生理予定日以降は、時間帯はあまり重要ではありません。
  • 検査の前に、いつもより多くの水分をとらないでください。水っぽい尿では、結果が弱く出ることがあります。
  • 結果は、決められた判定時間内に読みます。あとから出てくる、色のない線や灰色の線は、蒸発線の可能性があります。この線は結果に数えません。
  • とても薄い線でも、判定時間内に出て、色がついていれば、結果の可能性があります。判断に迷うときは、2〜3日後にもう一度検査してください。産婦人科では血液検査ではっきりさせることもできます。
  • 使用期限を確認し、箱に書かれた方法で保管してください。

Cyelleに記録する

周期のモジュールでは、結果を記録画面に残せます。検査はご自身で読み取り、Cyelleは入力された内容だけを保存します。写真は使いません。希望すれば、計算上の生理開始予定日に、検査を知らせる通知が届きます。ご自身で陽性と確定して記録した排卵検査薬がある場合、Cyelleは妊娠しやすい期間の最終日からDPO+を数えるため、この記事より1日遅くなります。検査日は、生理予定日を基準にしてください。

陰性だけれど、生理が来ない

多くの人がいちばん悩む状況です。検査は陰性なのに、生理が来ません。

  • 生理予定日より前に検査した場合:2〜3日待ってから、できれば起きて最初の尿で、もう一度検査します。そこまで早い検査では、妊娠の一部しか検出できません。
  • 生理予定日またはそれ以降に検査した場合:生理が来ないなら、2〜3日後にもう一度検査します。
  • 2回目の検査も陰性で、生理が来ない場合:産婦人科の予約をとってください。医師が、原因を調べます。

排卵日がはっきりしないとき

排卵日から数える方法は、排卵日の正確さしだいです。カレンダーによる計算には数日の幅があり、陽性の排卵検査薬はそれより狭い幅ですが、それでも予測にすぎません。排卵が計算より遅ければ、DPO+の日もすべて遅くなり、検査は思っているより早い時期になります。

そのときは、DPO+ではなく生理予定日を基準にしてください。周期が不規則だったり長かったり、その日がわからなかったりするときは、妊娠の可能性があった最後の性行為から21日以上あけて検査してください。排卵が遅い場合でも、hCGが増える時間があります。例:最後の性行為が1日なら、22日以降に検査します。

この計算でわかるのは、いつ検査するかであって、いつ妊娠の可能性がなくなるかではありません。計算も、排卵検査薬も、周期の観察も、避妊には適していません。妊娠を望まず、妊娠の可能性がある性行為があったときは、できるだけ早く産婦人科などの医療機関や、お住まいの地域の相談窓口に相談してください。手段によっては、そのあとの数日間しか効果がなく、検査の結果を待ってからでは間に合いません。

薄い線のあとに生理が来る

この項目は、妊娠初期に妊娠を失うことについてです。読みたいときに読んでください。

とても薄い陽性のあと、まもなく生理が来る人もいます。その背景に、化学流産とも呼ばれるごく早い時期の流産があるかどうかは、医師にしか判断できません。このように早い時期に妊娠が終わることは、ほとんどの場合、誰にも防げなかったものです。検査でしか見えなかったとしても、悲しんでよいのです。

そのあとも、しばらくはhCGが尿から検出されることがあります。その間の検査は、新しい妊娠については何も示しません。産婦人科や助産師に相談してください。流産や死産を経験された方のための相談窓口が、都道府県や市区町村にあります。

待つ時間を乗り切る

排卵から検査までの日々は長く感じられます。何か月も結果が出ていないときや、妊娠を失ったあとはとくにそうです。ちょっとした痛みがサインに思え、一日一日が検査のように感じられます。けれども、下腹部の違和感や眠気、少量の茶色いおりものや出血は、妊娠していない周期の後半にも起こり、何かを結論づけることはできません。陽性の検査や生理の遅れにともなって出血があるときは別で、医師に診てもらってください(最後の囲みを参照)。

早く検査してかまいません。ただ、そのときの陰性は判断の材料になりにくく、待つのがつらく感じることもあります。検査日を決めてカレンダーに印をつけ、その前の日々をほかのことで意識的に埋める、という方法が役立つ人もいます。待つことが大きな負担になっているときは、産婦人科や相談窓口、信頼できる人に話してください。

待つ時間を、無理にいいものにしなくていいのです。つらくて当たり前です。

検査が陽性だったら

陽性の検査は、ほとんどの場合、正しい結果です。偽陽性は少なく、hCG注射のあとや、ごく早い時期の流産のときなどに起こります。妊娠の確認は、産婦人科で行います。電話で検査が陽性だったことを伝え、予約を取ってください。検査では、妊娠が子宮のどこにあるかまではわかりません。そのため、産婦人科では超音波検査で確認します。妊娠5〜6週ごろから、子宮の中にあるかどうかが見えてきます。それより早い場合は、まだ何も見えないことが多く、あらためて確認します。妊娠週数は、最後の生理の初日から数えます。検査が陽性でも、その後の経過についてはまだわかりません。産婦人科が、その後も一緒に見守ります。

妊娠初期には、少量の出血が起こることがあり、原因はさまざまです。医師に診てもらい、通常の妊婦健診を待たないでください。

今どんな気持ちでも、うれしくても、不安でも、両方でも、少し時間をとってください。薬やサプリメントについては、産婦人科で相談してください。葉酸については、1日400µg(マイクログラム)が推奨されています。理想は、妊娠の少なくとも4週間前から、妊娠12週6日(妊娠12週の終わり)までです。まだ始めていないときは、今からどのように始めるのがよいか、産婦人科に相談してください。通院先の助産師に相談できる場合もあります。

陽性の検査をCyelleに記録すると、アプリは周期のデータから出産予定日を計算できます。最後の生理の初日に280日を足し、周期が規則的なら、周期の長さに合わせて調整します。陽性の排卵検査薬を確認していれば、排卵日に266日を足して計算します。出産予定日は必ず幅をもたせて表示されます。予定日ちょうどに生まれる赤ちゃんは、約100人中4人だけだからです。基準になるのは、母子健康手帳に記載された予定日、または超音波検査で決まった予定日です。

よくある質問

排卵の何日後から検査が陽性になる?

尿検査では、早くても排卵後約11日目(DPO+11)ごろからで、感度の高い早期検査薬の場合に限られ、全員ではありません。標準的な検査薬は、生理予定日以降の検査が、もっとも意味のある結果につながりやすくなります。正確な日は、受精卵がいつ着床したか、hCGがどれだけ早く増えるかによって変わります。

排卵の10日後に検査してもいい?

できますが、DPO+10の尿検査は、多くの場合まだ陰性です。DPO+10は、多くの女性で、ちょうど着床した頃です。そのため陰性でも、まだ何も言えません。あらためて検査してください。遅くとも生理予定日には行います。

排卵検査薬が陽性になった日から、どう数える?

排卵は、計算上、排卵検査薬が陽性になった翌日です。この日がDPO+0です。早期検査薬は、早くてもDPO+11からで、検査薬が陽性になった日から数えると約12日後です。標準的な検査薬は、多くの場合、生理予定日からが目安です。排卵日はあくまで推定です。

検査は陰性なのに生理が来ないとき、どうする?

検査が早すぎた、排卵が思ったより遅かった、尿が薄かった、といった場合がよくあります。2〜3日後に、起きて最初の尿でもう一度検査してください。2回目も陰性で生理が来ない場合は、産婦人科で調べてもらってください。

早期検査薬と標準的な検査薬の違いは?

早期検査薬は、hCGを検出できる下限が低く、そのぶん早く結果が出ることがあります。標準的な検査薬には、尿中のhCGがより多く必要です。どちらも、すでに妊娠が始まっていても、生理予定日の前は陰性になることがあります。

朝の尿と夜の尿、どちらがいい?

早い時期の検査では、起きて最初の尿がおすすめです。濃く、hCGがより多く含まれるためです。生理予定日以降は、時間帯はあまり重要ではありません。検査の前にいつもより多く水分をとらないでください。薄まった尿は、結果を弱くすることがあります。

これは蒸発線?それとも薄い陽性?

結果は、添付文書に書かれた判定時間内にだけ読んでください。そのあとに出る色のない線や灰色の線は蒸発線の可能性があり、結果に数えません。判定時間内に出た色のある線は、薄くても結果の可能性があります。判断に迷うときは、2〜3日後にもう一度検査してください。

排卵を起こすためのhCG注射(トリガー)や不妊治療のあとの検査は、いつ?

排卵を促す目的などで使うhCG注射は、妊娠していなくても検査が陽性になることがあります。どのくらい続くかは、薬と量によって異なります。ある薬では添付文書に最大10日と書かれていますが、もっと長い薬もあります。使っている薬にhCGが含まれているか、いつ検査すればよいかは、通院先に尋ね、その指示に従ってください。

どんなときに医師に診てもらう?

検査が陽性、または生理が来ないときに、突然の激しい下腹部の痛み、肩先の痛み、強いめまい、失神、ひどい顔色の悪さ、またはとても多い出血があるときは、迷わずすぐに119番に電話して救急車を呼んでください。自分で運転して行かないでください。

検査が陽性、または生理が来ないときに、片側の下腹部の痛みや強い下腹部の痛み、または発熱をともなう下腹部の痛みがあるときは、すぐに産婦人科のある病院の救急外来を受診してください。生理が来なければ、検査が陰性でも同じです。

少量の出血や茶色いおりものがあり、強い痛みはない場合も、検査が陽性のときや生理が来ないときは、医師に診てもらうのが最善です。今日のうちに産婦人科に電話してください。診療時間外は、かかりつけの産婦人科に電話で相談するか、#7119(実施している地域のみ)や休日夜間急患センターを利用してください。

生理が来なくて、2回目の検査も陰性のときは、産婦人科の予約をとってください。

参考用です。医療上の助言や診断の代わりにはなりません。

表示される値はすべて計算によるものです。Cyelleは避妊法ではなく、診断も行いません。

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