妊娠検査薬が陽性だったら、産婦人科にはいつ行けばいいでしょうか。ここ数日のうちに産婦人科(かかりつけがなければ、通いやすい病院やクリニック)に電話して、妊娠の確認の予約をとってください。予約がいつとれるかは、病院によって違います。出血、片側の痛み、めまいなどがあるときは、予約を待たないでください。すぐに産婦人科に電話し、診療時間外でつながらないときは、#7119(実施している地域のみ)に相談するか、産婦人科のある病院の救急外来を受診してください。強い出血、突然の強い下腹部の痛み、肩の痛み、めまい、失神があるときは、迷わずすぐに119番に電話してください。くわしくは、最後の「待たずに受診するとき」の囲みに書いてあります。
ひと目でわかる
- 産婦人科に電話
- 早めに
- 胎のう(多くは)
- 妊娠4〜5週台
- 心拍(多くは)
- 妊娠5〜6週台
- 妊婦健診の目安
- 約14回
産婦人科には、いつ行く?
陽性が出たあと、いつ産婦人科に行くかについて、決まった週数はありません。妊娠がわかったら、早めに受診するのが一般的です。今日すぐに病院に着いている必要はありませんが、電話は先延ばしにしないでください。今日は、次のことで十分です。
- 産婦人科(かかりつけがなければ、通いやすい病院やクリニック)に電話して、「妊娠検査薬で陽性が出たので、妊娠の確認の予約をお願いします」と伝えます。そのために、紹介状は必要ありません。
- 最後の生理の初日を伝えます。わからないとき、周期が不規則なとき、最近ピルやほかのホルモン剤をやめたばかりのときは、正直にそう伝えてください。その場合、医師は超音波検査で妊娠週数を決めます。
- 以前に子宮の外の妊娠(子宮外妊娠)をしたことがある、卵管の手術を受けた、不妊治療をしている、子宮内避妊具が入っている、というときも、電話で伝えてください。こうした情報は、病院が予約を正しく判断する助けになります。以前に流産したことがあれば、もっと早い予約がとれないか、尋ねてかまいません。
- 質問を、紙かスマホにメモしておきます。
予約がどのくらい早くとれるかは病院によって違いますし、最初の数週間は、超音波検査でまだあまり見えないことも多いです。待つ時間は長く感じられるかもしれません。もっと早い予約、キャンセル待ち、空きが出た場合の連絡を、頼んでかまいません。不妊治療をしている場合は、通院先のクリニックの予定が基準になります。すでに妊娠が進んでいるのに予約がない場合も、今すぐ電話してください。
妊娠週数の数え方
妊娠週数は、受精からではなく、最後の生理の初日から数えます。「妊娠6週2日」は、満6週と2日という意味で、日本ではこの時期を「妊娠6週」と呼びます。
例:最後の生理が9月1日に始まったなら、9月29日は計算上、妊娠4週0日です。28日周期なら、生理予定日にあたります。その2週間後の10月13日は、計算上、妊娠6週0日です。
出産予定日は、産婦人科で次のように計算します。ネーゲレの法則:最後の生理開始日 + 280日。周期が規則的で、28日より長い、または短い場合は、28日との差の分だけ予定日がずれます。排卵日がわかっているときは、排卵日 + 266日で計算します。予定日は点ではなく期間です。赤ちゃんの多くは、その前後2週間のうちに生まれ、ちょうど予定日に生まれるのは、約100人中4人です。超音波検査の結果が計算とずれたときは、医師が予定日を決め直すことがあります。基準になるのは、母子健康手帳に記載された予定日です。
この計算は、すでにある妊娠の週数を決めるものです。どの日に妊娠が起こりうるかを示すものではなく、避妊には適していません。
超音波検査でわかること
超音波検査では、胎のうは、妊娠4週0日〜5週6日ごろ、心拍は、妊娠5週0日〜6週6日ごろに見えることが多いです。これは目安の幅であって、期限ではありません。どのくらい早く見えるかは、排卵がいつだったかにも左右されます。排卵日は、最初のうちは、おおよそしかわからないことが多いものです。排卵が計算より遅かった場合、妊娠は数字が示すよりも進んでいません。
日本では、妊婦健診のたびに超音波検査を行う病院が多く、補助される回数は市区町村によって異なります。妊娠の確認のための最初の受診は、自費です。予約のときに、「この診察に超音波検査は含まれますか。含まれない場合の費用はいくらですか」と尋ねましょう。出血や痛みがあるときは、通常の健診を待たず、電話してください。
早い時期の受診で、まだすべては見えなくても、計算上まだ早いだけ、ということがよくあります。それは、2回目の確認ではじめてわかることも多いです。受診の最後に、確認が必要か、いつかを尋ね、何が見えて何が見えないのかを説明してもらいましょう。付き添いの方がいても大丈夫です。
早い時期の受診では、まだすべては見えないことがあります。
最初の受診の流れ
妊娠の確認の受診と、そのあとの最初の妊婦健診では、話し合うことがたくさんあります。一般的には、次のようなことを行います。
- 健康状態、これまでの妊娠、持病についての問診
- 血圧と体重の測定をともなう診察
- 採血(多くは、妊娠届のあとの最初の妊婦健診で):血液型、Rh因子、抗体などを調べます。風疹、梅毒、B型肝炎、HIVの検査もあり、HIV検査は、本人の同意があるときだけです
- 症状が出ないことも多い感染症のための、尿検査
- 超音波検査が行われることが多い
- 妊娠届と母子健康手帳についての説明
母子健康手帳は、お住まいの市区町村に妊娠届を出すと受け取れます。産婦人科で心拍が確認できたあとに出すのが一般的ですが、何週かは病院によって違います。妊娠届と一緒に、妊婦健診の受診票(補助券)も受け取り、費用の一部を市区町村が補助してくれます。補助の範囲は市区町村によって異なります。なお、妊娠の確認のための最初の受診は、自費です。母子健康手帳には、これからの健診の結果が記録されます。いつも持ち歩き、病院にも持っていきましょう。なぜその検査をするのか、保険や補助が使えるのか、自費なのかは、いつでも尋ねてかまいません。
その後の妊婦健診は、約14回が目安です。妊娠23週までは4週間ごと、24〜35週は2週間ごと、36週以降は毎週です。
持っていくもの
特別な準備は必要ありません。空腹で行くべきかどうかは、予約のときに尋ねます。あると役に立つものは次のとおりです。
- マイナ保険証(または資格確認書)、あれば以前の母子健康手帳や予防接種の記録
- 最後の生理の初日と、周期の長さ
- いつも飲んでいる薬の一覧と、その量
- 思い出せる持病や手術の経験
- 質問:たとえば、次の予約はいつか、何かあったときはどこに電話すればよいか。
薬を自分の判断だけでやめず、まず産婦人科に相談してください。妊娠中や授乳中の薬については、国立成育医療研究センターの妊娠と薬情報センターにも相談窓口があります。付き添いの人が一緒に入れるかどうかは、前もって病院に尋ねてください。付き添いの人は、話を聞いたり、メモをとったりできます。
産婦人科か、助産院か?
妊婦健診は、産婦人科医のいる病院や診療所のほか、妊娠の経過に問題がなければ助産院でも受けられます。超音波検査を受けられるかどうかは、施設によって異なるため、前もって尋ねてください。早めに問い合わせてください。受け入れ人数に限りがある場合があります。探すときは、お住まいの市区町村の保健センターやこども家庭センターが相談に乗ってくれます。
会社にはいつ伝える?
日本での案内です。いつ会社に妊娠と出産予定日を伝えるかは、ご自身で決めてかまいません。早めに伝えると、仕事の内容や働き方を調整してもらえることがあります。産前休業は、出産予定日の6週間前(多胎妊娠は14週間前)から、請求すれば取得できます。産休中とその後30日間は、解雇が禁止されています。会社から、出産予定日が記載された医師の証明を求められることがあります。
予約がとれないときは?
近くの産婦人科がどこも予約でいっぱいのとき、またはかかりつけがお休みのときは、次の順で試してください。
- もう一度電話して、妊娠検査が陽性で、妊娠の確認が必要だと、はっきり伝えます。キャンセル待ちや、代わりの診察ができるか、尋ねてください。
- ほかの産婦人科やレディースクリニックにも、順番に電話します。受診先は自由に選べて、紹介状は必要ありません。
- お住まいの市区町村の保健センターやこども家庭センターに、受け入れ可能な産婦人科や助産院について、相談します。
- 症状は気になるものの緊急とまではいえず、診療時間外で救急車を呼ぶべきか迷うときは、#7119(実施している地域のみ)に相談できます。休日・夜間は、休日夜間急患センターも利用できます。
妊娠の確認は、医師が診察と超音波検査によって行います。血液検査は、尿検査より少し早く、妊娠ホルモンのhCGを検出できます。必要かどうかは病院が判断し、費用がどうなるかは、先に尋ねてください。
電話して、尋ねてかまいません。
予約までの間
検査から予約までの時間は、長く感じられることが多いです。あとの検査が陰性になったり、出血が加わったりしたときは、産婦人科に電話してください。何か気がかりなことがあるときも、電話してかまいません。緊急でなくても大丈夫です。
最後の生理の初日をメモし、質問をまとめておきます。葉酸には、一般的な推奨があります。妊娠の少なくとも4週間前から飲み始めている人は、妊娠12週の終わりまで、1日400µgを続けます。今からはじめた場合の量は、国や学会によって推奨が異なり、ドイツの専門学会は妊娠12週の終わりまで1日800µg、日本の厚生労働省は1日400µgとしています。持病や薬がある場合は、別の量が必要なことがあり、産婦人科で相談します。予約まで待たないでください。アルコールと喫煙には、安全とされる量はありません。やめるための支援は、産婦人科で受けられます。検査の前にしたことで、自分を責める必要はありません。誰かにすぐ妊娠を知らせる必要もありません。
うれしさよりも、不安のほうが大きいかもしれません。それは、この妊娠を望んでいた人にも、以前に妊娠を失ったことのある人にもあることです。不安は、産婦人科で話してください。流産や死産を経験された方のための相談窓口が、都道府県や市区町村にあります。
妊娠が予定外だったり、迷っていたりするときは、都道府県などにある「にんしんSOS」をはじめとする、思いがけない妊娠の相談窓口に相談できます。相談は無料で、匿名でもかまいません。お住まいの市区町村の保健センターやこども家庭センターでも相談できます。
Cyelleの妊娠モジュールでは、予約を1件の記録として登録でき、リマインダーをオンにすれば通知を受け取れます。予約が、選んだ日数より近い場合は、通知はありません。周期のデータを入力してあり、妊娠検査薬の陽性を記録すると、Cyelleはそこから妊娠週数と出産予定日を、計算式を示し、必ず期間をつけて計算します。これは入力した内容からの計算で、超音波検査とずれることがあります。母子健康手帳に記載された予定日は、ご自身で入力できます。質問や症状は、マイ記録にメモとして残せます。Cyelleはそれを評価せず、危険なサインがあるときの電話の代わりにもなりません。
よくある質問
妊娠検査が陽性。産婦人科にはいつ行く?
ここ数日のうちに産婦人科に電話して、妊娠の確認の予約をとってください。何週までに受診する、という決まった週数はありませんが、早めに受診するのが一般的です。予約がいつとれるかは、病院によって違います。出血、片側の痛み、めまいがあるときは待たずに、すぐに産婦人科に電話してください。強い出血、突然の強い下腹部の痛み、肩の痛み、めまい、失神があるときは、迷わずすぐに119番に電話してください。参考用です。医療上の助言や診断の代わりにはなりません。
最初の予約まで、どのくらい待つ?
病院によって違い、一概には言えません。キャンセル待ちを尋ねてみましょう。ほかの産婦人科にも電話できますし、受診先は自由に選べて、紹介状は必要ありません。
超音波検査で、心拍はいつから見える?
胎のうは、妊娠4週0日〜5週6日ごろ、心拍は、妊娠5週0日〜6週6日ごろに見えることが多いです。これは目安の幅であって、期限ではありません。周期や排卵の時期によって変わるからです。何が見えるか、2回目の確認が必要かは、医師が一人ひとりについて判断します。
早い時期の超音波検査で何も見えないのは、なぜ?
最初の数週間は、まだ何も見えない、またはほんの少ししか見えないことがよくあります。最初のうちは、正確な日がおおよそしかわからないことが多いからです。排卵が計算より遅かった場合、妊娠は数字が示すよりも進んでいません。それは医師が一人ひとりについて判断し、必要なら2回目の確認を提案します。出血、片側の痛み、めまいがあるときは、予約を待たずに、すぐに産婦人科に電話してください。強い出血、突然の強い下腹部の痛み、肩の痛み、めまい、失神があるときは、迷わずすぐに119番に電話してください。参考用です。医療上の助言や診断の代わりにはなりません。
最初の産婦人科では、何をするの?
健康状態についての問診、診察、採血、尿検査があり、超音波検査が行われることも多いです。母子健康手帳の受け取り方(妊娠届)についての説明もあります。
最初の受診に、何を持っていけばいい?
マイナ保険証(または資格確認書)、最後の生理の初日、周期の長さ、飲んでいる薬の一覧、そして質問です。空腹で行くべきかどうかは、予約のときに尋ねてください。
パートナーも最初の受診に一緒に行ける?
付き添いが可能かどうかは、前もって病院に尋ねてください。付き添いの人は、話を聞いたり、メモをとったりでき、2人のほうが質問しやすいこともあります。
助産師が妊婦健診をしてくれる?
はい、妊娠の経過に問題がなければ、助産院で妊婦健診を受けられます。超音波検査を受けられるかどうかは、施設によって異なります。母子健康手帳は、お住まいの市区町村に妊娠届を出すと受け取れます。
待たずに受診するとき
日本での案内です。すぐに助けを求めてください。
- 突然、下腹部に強い痛みがある、めまいがする、目の前が暗くなる、吐き気がある、顔色が目立って悪い、または肩に痛みがある:迷わずすぐに119番に電話してください。自分で運転して行かないでください。
- ほかのことに集中できなくなるほどの痛みがある:迷わずすぐに119番に電話してください。自分で運転して行かないでください。
- 出血が多く、ナプキンを替えてもすぐにぐっしょりになる:迷わずすぐに119番に電話してください。自分で運転して行かないでください。
- 片側の下腹部だけに痛みがある(出血の有無を問わない):すぐにかかりつけの産婦人科に電話してください。診療時間外でつながらないときは、すぐに救急外来を受診するか、#7119(実施している地域のみ)に電話してください。
- 痛みや出血とともに発熱がある:すぐにかかりつけの産婦人科に電話してください。診療時間外でつながらないときは、すぐに救急外来を受診するか、#7119(実施している地域のみ)に電話してください。
超音波検査で妊娠が育っている場所が確認されるまでは、これらのサインにとくに注意が必要です。次のような場合は、今日のうちに医師に診てもらうのが最善です。
- 組織が出ているのに気づいた:今日のうちに産婦人科に電話してください。診療時間外でつながらないときは、救急外来を受診するか、#7119(実施している地域のみ)に電話してください。
- 強くなったり弱くなったりする痛みがあり、がまんできる程度:今日のうちに産婦人科に電話してください。診療時間外でつながらないときは、#7119(実施している地域のみ)に電話してください。
- 下腹部の痛みとともに、排尿時や排便時の痛みがある:今日のうちに産婦人科に電話してください。診療時間外でつながらないときは、#7119(実施している地域のみ)に電話してください。
- 少量の出血や、下腹部の引っ張られる感じがある:同じ日のうちに産婦人科に電話してください。診療時間外でつながらないときは、#7119(実施している地域のみ)に電話してください。
- 何度も吐いて、24時間何も体に残らない、尿がとても濃い、8時間以上トイレに行っていない、または立ち上がると力が抜けてめまいがする:同じ日のうちに産婦人科に電話してください。
参考用です。医療上の助言や診断の代わりにはなりません。
表示される値はすべて計算によるものです。Cyelleは避妊法ではなく、診断も行いません。





